ボールねじナットは、軸方向荷重、ラジアル方向力、曲げモーメントを負荷するためにのみ使用されます。これらの荷重は、ボールねじナットの補助面接触応力やその他の荷重に作用し、ねじに永久的な損傷を与える可能性があります。適切な取り付けは、効果的なメンテナンスの前提条件です。
したがって、ボールねじナットアセンブリを工作機械に取り付ける場合は、次の点に注意する必要があります。
1) ねじ軸は対応するガイドレールの軸と平行でなければなりません。機械両端のベアリング座とナット座は、3点で一直線になっていなければなりません。
2) ナットをサポートベアリングにできるだけ近い位置に取り付けます。
3) サポートベアリングをナットの取り付け箇所にできるだけ近い位置に取り付けます。
4) ボールねじを機械に取り付ける際は、ねじからナットを取り外さないでください。
補助スリーブを取り外す必要がある場合、そうしないと、ナットの取り付け・取り外し時にボールが脱落する可能性があります。ナットを取り扱う際は、以下の点にご注意ください。
(1)補助スリーブの外径はネジの底径より0.1~0.2mm小さくする必要があります。
(2)補助スリーブは使用中にねじ軸の肩部にしっかりとねじ込まれていなければなりません。
(3)荷降ろしの際には、ナットを損傷しないように過度の力を加えないでください。
(4)取付穴の取り付け時には衝撃や偏心を避けてください。
ボールねじナットボール方式の取り付け方法は?
まず、ユーザー自身でナットを分解・取り付けすることは推奨されません。特に高精度ボールねじの場合はなおさらです。ナットが誤って脱落した場合、または一度分解した場合は、以下の方法でナットを再取り付けしてください。外径はねじ軌道面の底径よりわずかに小さく(0.1mm未満)、内径はねじ端の外径よりわずかに大きく(0.5~2mm大)、中空スリーブの長さはナットの長さより長く(10~50mm長)、スリーブの内径はねじ軌道面の底径よりわずかに大きくしてください。
投稿日時: 2018年11月15日